不動産を1円でも高く売るための査定タイミングと不動産会社選びの極意
「せっかくマイホームを売るなら、1円でも高く売りたい!」 不動産売却を検討するすべての人がそう願うはずです。数百万円、場合によっては一千万円以上も手元に残る金額が変わる可能性があるのが不動産売買の世界です。
不動産を高く売るためには、リフォームをしたり、内覧時の印象を良くしたりといった小手先のテクニックも大事ですが、それ以上に重要なのが「査定に出すタイミング」と「売り出す時期」です。
本記事では、家を最高値で売るためのベストな査定タイミングと、不動産会社の選び方、そして絶対にやってはいけないNG行動について徹底解説します。
1. 家が高く売れる時期から逆算して「査定のタイミング」を決める
不動産には、1年の中で「高く売れやすい時期(需要が高まる時期)」が存在します。この需要のピークに合わせて売り出すことが、高く売るための第一歩です。
1年で最も不動産が高く売れるのは「2月〜3月」と「9月〜10月」
不動産市場が最も活発になるのは、新生活(入学・就職)に向けて引っ越しが増える春先の「2月〜3月」です。次いで、秋の転勤シーズンである「9月〜10月」も需要が高まります。この時期は「多少高くても、4月までにどうしても新居を決めたい」という購入意欲の高い買主が多く市場にいるため、強気の価格設定でも売れやすい傾向にあります。
高く売るためのベストな査定依頼タイミングは「11月」と「7月」
不動産の売却活動は、査定を依頼してから実際に家が売り出される(ポータルサイトなどに掲載される)までに、準備期間としておおよそ「1ヶ月」ほどかかります。
したがって、2月〜3月のピーク時に万全の体制で売り出すためには、その3〜4ヶ月前である**「11月頃」に査定依頼をスタートするのが理想的なタイミングです。同様に、秋の需要期(9〜10月)を狙うなら、「7月頃」**に査定を始めるのがベストです。
2. 時間的余裕が「高く売る」ための最強の武器
高く売るためのもう一つの重要な要素は「売り急がないこと」です。
「転勤まであと1ヶ月しかない」「ローンの支払いが苦しくてすぐに現金が欲しい」といった事情でタイムリミットが迫っていると、不動産会社から「価格を下げないと期間内に売れませんよ」と言われ、足元を見られて安値で売却せざるを得なくなります。
逆に、「希望価格で買ってくれる人が現れるまで、半年でも1年でもじっくり待てる」という余裕があれば、相場より高い強気の価格設定(チャレンジ価格)で売り出し、運良く条件に合う買主が現れるのを待つことができます。 「いつか家を売ろう」と考えているなら、時間的余裕があるうちに早めに査定を受け、長期戦の構えで売り出すのが高く売るコツです。
3. 高く売るための不動産査定・不動産会社選びの3つの鉄則
査定のタイミングを完璧に合わせても、依頼する不動産会社を間違えると高く売ることはできません。以下の鉄則を守りましょう。
鉄則①:必ず「複数社(3〜6社)」に一括査定を依頼する
1社だけに査定を依頼するのは絶対にNGです。その会社が提示した価格が、相場より安いのか高いのか判断できないからです。必ず複数の会社に査定を依頼し、比較検討してください。複数の会社が競合することで、「他社に取られまい」と、より良い売却プランや高い査定額を提示してくる効果も期待できます。
鉄則②:「一番高い査定額を出した会社」を選ぶのは危険!
一括査定を利用すると、各社の査定額に数百万円の差が出ることがあります。ここで、「一番高い査定額を出してくれたA社に任せよう!」と即決するのは非常に危険です。
悪質な不動産会社は、他社を出し抜いて専任媒介契約(自社だけで売却活動を独占できる契約)を取るために、**「実際には売れるはずのない、わざと高い査定額(高預かり)」**を提示してくることがあります。契約後、数ヶ月経っても当然売れず、「相場が下がった」「内覧者の反応が悪い」と理由をつけて、最終的には相場よりも安い価格まで大幅な値下げを要求されます。
鉄則③:「査定額の根拠」を最も論理的に説明できる担当者を選ぶ
不動産会社を選ぶ際は、査定額の高さではなく、「なぜその価格で売れると言えるのか?」という根拠に注目してください。
- 過去の近隣の類似物件の成約データ(レインズのデータなど)を提示しているか
- 物件のプラス面だけでなく、マイナス面(日当たりが悪い、築年数が古いなど)も加味して客観的に評価しているか
- 「この価格で売るための具体的なターゲット層と広告戦略」を提案してくれるか
これらを論理的かつ誠実に説明してくれる担当者こそが、家を高く売るための真のパートナーとなります。
まとめ:高く売るには「需要期に向けた逆算」と「比較」が必須
不動産を高く売るためには、「運」ではなく「戦略」が必要です。
- 需要が高まる春(2〜3月)や秋(9〜10月)のピークに物件情報が最も魅力的に露出されるよう、その3〜4ヶ月前(11月や7月)に査定依頼をスタートする。
- 売り急がなくて済むよう、時間に余裕を持って行動する。
- 一括査定で複数社を比較し、査定額の高さではなく「根拠の明確さ」と「販売戦略の優秀さ」で信頼できる不動産会社を選ぶ。
この3つのポイントを押さえて、あなたの大切な資産を最高値で売却しましょう。