転勤になった!投資用ワンルームの税金と住宅ローンはどうなる?
はじめに
ご自身が居住するために購入したワンルームマンション。しかし、突然の転勤辞令により、物件を空けることになってしまった場合、その物件を「賃貸に出す(投資用とする)」という選択肢が出てきます。この時、税金やローンはどうなるのでしょうか?
住宅ローンを投資用に切り替える必要性
最も注意すべきポイントはローンの取り扱いです。 「住宅ローン」は、本人(や家族)が居住することを条件に、非常に低金利で提供されています。転勤により賃貸に出す(投資用にする)場合、原則として金融機関に報告し、「不動産投資用ローン」への借り換え、あるいは金利の見直しを行う必要があります。
絶対にやってはいけないこと:金融機関に無断で賃貸に出すこと。これが発覚すると、契約違反として「ローンの一括返済」を求められるリスクがあります。ただし、やむを得ない転勤の場合、金融機関によっては一定期間、住宅ローンのまま賃貸に出すことを認めてくれるケースもあるため、まずは正直に相談しましょう。
転勤して賃貸に出した場合の税金の変化
物件を賃貸に出して家賃収入を得るようになると、税金の取り扱いが変わります。
1. 確定申告が必要になる
家賃収入から必要経費(管理費、修繕積立金、固定資産税、ローンの利息、減価償却費など)を引いた額が「不動産所得」となります。これが年間20万円を超える場合は、確定申告が必要です。赤字になった場合は、給与所得と相殺(損益通算)して、所得税の還付を受けられる可能性があります。
2. 住宅ローン控除が受けられなくなる
住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、自ら居住している期間のみ適用されます。転勤で引っ越した時点から、控除は受けられなくなります。 ※ただし、単身赴任で家族がそのまま住み続ける場合は、引き続き適用可能です。また、転勤から戻ってきて再び居住を再開した場合、控除期間の残存年数分は再適用を受けることができます(所定の手続きが必要)。
転勤時の選択肢:貸すか、売るか、空き家にするか
- 貸す(投資用にする):家賃収入が得られるが、ローン借り換えや確定申告の手間、空室・修繕リスクがある。
- 売却する:ローンを清算してスッキリできるが、売却損が出る(オーバーローン)可能性や譲渡所得税に注意。
- 空き家のまま維持する:いつでも戻れるが、ローン・管理費・固定資産税の負担だけがのしかかる。
まとめ
転勤を機にワンルームを投資用に回す場合は、「金融機関への相談」と「確定申告の準備」、そして「住宅ローン控除の停止・再開手続き」の3つが不可欠です。税金やローンの仕組みを正しく理解し、損をしない選択をしましょう。