不動産査定 注意点 騙されない

不動産査定の注意点:悪質業者に「騙されない」ための自衛策と手口の見抜き方

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不動産査定の注意点:悪質業者に「騙されない」ための自衛策と手口の見抜き方

不動産売却は、人生で何度も経験するものではありません。専門知識を持たない一般の売主は、不動産会社の言うことを信じるしかなく、結果として知らず知らずのうちに悪質な業者に騙され、数百万円単位の損をしてしまうケースが後を絶ちません。 「相場より安く売らされてしまった」「手数料を二重取りされていた」など、後悔しても取り返しがつかないのが不動産取引の怖いところです。

この記事では、不動産業界に蔓延する「騙し」の手口と、不動産査定の段階で悪質業者を見抜き、絶対に騙されない(損をしない)ための最強の自衛策を徹底的に解説します。

1. 騙されないために知っておくべき悪質業者の3大手口

不動産業界の仕組みの隙を突き、売主の利益を搾取する代表的な悪質手口は以下の3つです。まずは彼らがどのように騙そうとしてくるのか、その手口を知りましょう。

1-1. 手口その1:「高預かり」からの「干し上げ(値下げ強要)」

最もポピュラーで危険な手口が「高預かり」です。 不動産会社は、売主と「専任媒介契約(自社だけで売却活動を独占できる契約)」を結びたがります。他社に勝って契約を取るために、わざと相場より数百万円も高い「絶対に売れない査定額」を提示して売主を喜ばせます。 契約を取った後は、まともな広告活動を行わずに放置します。そして数週間〜1ヶ月後に「全く反響がありません。今の相場では高すぎるので、数百万円値下げしましょう」と言葉巧みに値下げを強要します(これを業界用語で「干す」と言います)。売主は焦って値下げに応じ、最終的には相場よりも安い価格で手放すことになり、大きな損をしてしまいます。

1-2. 手口その2:「囲い込み」による両手仲介の強行

不動産会社の仲介手数料には、売主からだけもらう「片手仲介」と、売主・買主の双方から自社でもらう「両手仲介(利益が2倍になる)」があります。 悪質な業者は両手仲介を狙うため、他の不動産会社が「購入希望客がいるので物件を紹介させてください」と問い合わせてきても、「現在商談中です」などと嘘をついて内覧を断ります。これを「囲い込み」と呼びます。 囲い込みをされると、物件が広く市場に認知されず、高く早く買ってくれるはずだった優良な買主を逃してしまいます。結果として、自社で見つけてきた値引き交渉をしてくる買主に安く売らされることになります。

1-3. 手口その3:相場より安く自社で「買い叩く(買取転売)」

「仲介」で売りに出しているのに、わざと売れないように仕向けておき、「なかなか売れませんね。今なら当社で買い取りますよ」と、相場より不当に安い価格で買い取ろうとする手口です。業者は安く買い取った物件をリフォームして高く転売し、莫大な利益を得ます。相場を知らない売主が最も損をするパターンです。

2. 査定時に悪質業者を見抜き、騙されないための4つの自衛策

これらの巧妙な手口に引っかからないためには、査定の段階で「業者の嘘」を見抜く防衛線を張っておくことが絶対に必要です。

2-1. 必ず「3社以上」に査定を依頼し、相場を自分で把握する

悪質業者に騙される最大の原因は、「売主自身が適正な相場(自分の物件の本当の価値)を知らないこと」です。 1社だけの査定額を鵜呑みにするのは自殺行為です。必ず一括査定サイトなどを利用して3〜5社の不動産会社に査定を依頼(相見積もり)しましょう。複数社の査定結果を比較すれば、「3社は3,000万円前後なのに、1社だけ3,500万円を出してきた」といった異常値(高預かりの罠)にすぐに気づくことができます。

2-2. 査定額の「根拠(成約事例)」を徹底的に追及する

高い査定額を提示されたら、喜ぶのではなく疑ってください。「なぜこの金額で売れると言えるのですか?」と担当者に詰め寄り、「過去の周辺の成約事例(実際に売れた価格)」のデータを提出させましょう。 誠実な業者は、客観的なデータに基づいて丁寧に説明してくれます。一方で、悪質業者は「当社には独自の顧客リストがあります」「リフォームすればこれくらいで売れます」といった、データに基づかない精神論や曖昧な根拠しか提示できません。根拠なき高額査定は100%嘘だと思って間違いありません。

2-3. 「囲い込み」をしないか直接質問し、牽制する

査定時の面談で、担当者の目を見て直接「御社は囲い込みをしませんか? 両手仲介にこだわっていませんか?」とストレートに質問して牽制しましょう。 「当社は売主様の利益を第一に考え、レインズ(不動産流通標準情報システム)に速やかに登録し、他社にも積極的に紹介します」と明確に即答できる会社を選ぶべきです。言葉を濁すような担当者は避けるのが無難です。

2-4. 「一般媒介契約」を検討する

専任媒介契約は1社に任せるため「干し上げ」や「囲い込み」のリスクが高まります。複数の会社と同時に契約できる「一般媒介契約」を結ぶことも、有効な自衛策です。 一般媒介契約であれば、各社が「自社で早く売らないと他社に手数料を持っていかれる」と競争心理が働くため、囲い込みをされるリスクをゼロにでき、より多くの広告を打ってもらえる可能性があります。査定時に「一般媒介でも一生懸命販売活動をしてくれますか?」と確認してみましょう。

3. 契約後も油断しない!レインズの登録証明書をチェック

もし専任媒介契約(または専属専任媒介契約)を結んだ場合は、契約後も業者の監視を続ける必要があります。 法律上、専任媒介契約を結んだ不動産会社は、物件情報を「レインズ(全国の不動産会社が見られるネットワークシステム)」に期日内に登録しなければなりません。 登録が完了すると、不動産会社から「登録証明書」が交付されます。この証明書には専用のIDとパスワードが記載されており、売主自身がインターネット上で「自分の物件がきちんと他社に公開されているか(取引状況が『公開中』になっているか)」を確認することができます。 「証明書を出さない」「ステータスが常に『商談中』になっている」場合は、囲い込みをされている証拠です。即座に契約解除を検討すべきです。

4. まとめ:無知はコスト。比較検討こそが最強の防具

不動産査定・売却において、「お任せします」という受け身の姿勢は、悪質業者にとって最高のエジキとなります。騙されて損をしないためには、売主自身が知識で武装するしかありません。

「査定額はあくまで予測である」「高すぎる査定額には必ず裏がある」という基本原則を忘れずに、必ず複数社から査定を取り、担当者の人間性と提案の「根拠」をシビアに比較検討してください。疑問に思ったことは遠慮せずに質問し、納得できないうちは絶対にハンコを押さないこと。その慎重な姿勢こそが、あなたの大切な資産と利益を守る唯一の自衛策です。

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